akemi
哲学でRestart! 「ニーチェ」
もしも人生の目的を見失ったら、
ドイツの哲学者ニーチェの言葉を
思い出してください。
神は死んだ
神は誰も救わないし、人生に意味なんてない。
生きている、そのことをただ楽しもう。
宗教に頼らなくても人は強くなれる。
彼はそう言いたかったのだ。
散るからこそ、桜は美しい。
きっとニーチェも賛成してくれるはず。
akemi
哲学でRestart! 「ニーチェ」
もしも人生の目的を見失ったら、
ドイツの哲学者ニーチェの言葉を
思い出してください。
神は死んだ
神は誰も救わないし、人生に意味なんてない。
生きている、そのことをただ楽しもう。
宗教に頼らなくても人は強くなれる。
彼はそう言いたかったのだ。
散るからこそ、桜は美しい。
きっとニーチェも賛成してくれるはず。
KYR
哲学でRestart! 「デリダ」
もしも難しい選択を迫られたら、
フランスの哲学者デリダの言葉を
思い出してください。
脱構築
真実か嘘か。正義か悪か。自分か他人か。
すべての価値感は対立する二つの概念でできている。
でも本当にそうだろうか、と彼は考えた。
過去の自分だって他人と言えるのではないか。
脱構築とは問題の構造に疑問を提示して、
問題そのものを無力化してしまうこと。
どちらも「正解」。そう思えば選ぶのは容易い。
花を愛でる人も、団子を楽しむ人も、
お花見においてはどちらも正解であるように。
Patent and the Pantry
Art meets Sweets ① ロダンのレモンカード
彫刻「考える人」は、何を考えているのだろう。
もしかするとそれは、恋の悩みかもしれない。
近代彫刻の父、オーギュスト・ロダン。
彼のお気に入りのスイーツは、
モデルのマダム・ルッセルが作る、
「レモンカード」というジャムだった。
フランスでは馴染みの薄い食べ物だったため、
彼女はロダンに送る際、
クッキーにつけて食べてください
と手紙を添えた。ロダンは、
美味しさと夫人の美しさで
私の喜びは2倍になる
と絶賛。
しかし彼女は人妻だった。
もしもあなたの近くに叶わぬ恋で悩む人がいたら、
甘いジャムを差し入れてみてはいかがでしょう。
もちろん美味しいクッキーも忘れずに。
Vanessa (EY)
Art meets Sweets ② プルーストのカフェオレ
紅茶に浸したひとかけらのマドレーヌ。
純白の生クリームを添えた深紅のいちご…。
20世紀初頭、ベルエポックの華やかな食生活を
詩的に描いた作家、マルセル・プルースト。
しかし彼自身は持病の喘息のため、
食が極めて細かった。
彼にとって食事とは貴重な楽しみであると同時に、
命を賭した生きるための行為だった。
この美味しさはもう二度と味わえないかもしれない。
プルーストはひと口ひと口を大切に脳裏に刻み、
美味なるフレーズに換えて文章の中に散りばめた。
そんな彼の唯一つの平穏。それはカフェオレ。
朝のカフェオレの味は、
我々に晴天への漠とした希望をもたらす
代表作「失われた時を求めて」でそう述べた彼は、
死の間際にはカフェオレしか口にしなかったという。
Art meets Sweets ③ マネのブリオッシュ
服を着た男性とピクニックを楽しむ裸の女性や
娼婦など、スキャンダラスな絵を好んで描いた
19世紀の画家、エドゥアール・マネ。
彼が保守的なフランス絵画界に
受け入れられた理由は、
画家としての革新的な才能だけでなく、
その陽気で知的な性格にあった。
大ブルジョワジーだった彼の家では、
毎週盛大な晩さん会が開かれ、
大勢の上流階級が集まった。
そのまん中に置かれたスイーツが、
子どもの頭ほどある大きなブリオッシュ。
バラの花を挿し、小菓子を周りに敷き詰めた
華やかな姿はまるで、
誰にでも愛され常に人々の中心にいた
マネ自身のようだった。
Art meets Sweets ④ ノストラダムスの生姜ジャム
もしも明日が地球最後の日なら、
あなたは何を食べますか?
1999年7の月に
天から恐怖の大王が降ってくるだろう
そう予言して世界中を震撼させたノストラダムス。
オカルトイメージの強い彼だが、
実際は博学で人望の厚い医者であり、作家だった。
彼の生まれたプロヴァンス地方は、
有数の果物の産地だったが、
収穫期には食べきれず大量に破棄していた。
どうにかしてこれらを
冬や飢饉に備えて保存できないか。
そう考えたノストラダムスは、
果物を砂糖や蜂蜜漬けにして保存する方法を研究。
1555年、「化粧品とジャム論」という本にまとめた。
お気に入りの生姜のジャムをはじめ、
彼が考えた数々のレシピは、
現在でも使われている非常に高度なものだった。
今、私たちがジャムや缶詰を楽しめるのは、
ひとえに彼の研究成果と、
何より、予言がハズれたおかげなのです。
Art meets Sweets ⑤ ヘミングウェイのアップルパイ
アメリカの「おふくろの味」は
ヘミングウェイにとって「おやじの味」だった。
結婚してくれたら、
家事はしなくていい
プロポーズの言葉通り、
彼の父は自ら台所に立った。
幼いヘミングウェイのお気に入りは、
アップルパイ。
作家になり、パリに住んだ彼は
自分でもパイを焼いた。
ただしそれは上を皮で覆わない
タルト・オ・ポム
というフランス風。
駆け出しの作家らしい、
材料費を節約する工夫だった。
Moonik
Art meets Sweets ⑥ デュマのビスキュイ
「三銃士」の成功で巨万の富を築くと、
作家アレクサンドル・デュマはパリ郊外に大豪邸を建てた。
その名も「モンテクリスト城」。彼はそこで
夜な夜な大宴会を催し、美食と恋の限りを尽くした。
しかし晩年には浪費のツケが崇り、
一転、借金に追われる身となった。
戦争ですばらしい功績をあげるより、
おいしい料理を発明した方が、
どれほど人のためになり、名誉なことだろう
執筆や旅行、恋愛にさえ興味を失ったデュマが、
最後に得た人生哲学。それは「食べる喜び」。
遺作「料理大辞典」は、
デュマが世界中をまわって探し求めた
あらゆる食の知識を盛り込んだ傑作である。
彼が「スイーツ」の項の1ページ目に載せたのが、
サヴォワ風ビスキュイ
欲望のままに生き、甘い生活を味わいつくした文豪デュマ。
そんな彼が最後に愛したのは、最小限の味付けを施した
スポンジケーキの優しい甘さだった。
Art meets Sweets ⑦ ヴェルディのコンポート
土地は裏切らない
オペラ「アイーダ」の作曲家、ヴェルディ。
手にした巨万の富で、彼は土地を買った。
豪邸を建てるためではなく、
農作物を育て、家畜を育てるために。
彼が作曲に行き詰ると、
妻のジュゼッピーナは採れたての洋ナシを
丸ごと赤ワインで煮た甘いコンポートを作った。
決して独りでは食事をしなかったヴェルディ。
最初の妻と2人の子どもを亡くした彼にとって、
食卓は愛情を味わえるかけがえのない場所だった。
Cremo
Art meets Sweets ⑧ コクトーのスミレアイス
食べてはいけないものが好き
常識に異を唱え続けた詩人らしく、
ジャン・コクトーはスイーツの好みも
一筋縄ではいかなかった。
お気に入りは、
スミレのアイスクリーム。
砂糖でコーティングした
スミレの花びらをバニラアイスに混ぜる。
紫の糖衣が割れるとバニラの甘さに乗って、
花の香りが口いっぱいに広がるという、
シンプルでありながら高貴な味わい。
彼にとってデザートは別腹ではなく、
正面から向き合うべきアートであった。
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