春の花 星野富弘
星野富弘が体育の教師になって2ヶ月め
24歳の春のことだった。
彼は肩から下がすべて麻痺してしまう事故に遭った。
9年に及ぶ入院生活のなかで
それでも彼は生きがいを見つける。
それは故郷・群馬の田舎に咲く草花を描くこと。
わずかに動かせるのは首から上だけ。
だから、筆を口にくわえて描いた。
描けることが嬉しくて、ひたすら描いた。
ぶどうの絵には、
こんな言葉も添えられている。
喰われてもよし
つぶされてもよし
干されてもよし
一番 甘くなって 枯れよう
事故から40年。
今日は星野富弘の64歳の誕生日。
草も木も、おめでとうと微笑んでいます。