‘土居美由希’ タグのついている投稿

土居美由希 10年04月24日放送

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春の花  星野富弘

星野富弘が体育の教師になって2ヶ月め
24歳の春のことだった。
彼は肩から下がすべて麻痺してしまう事故に遭った。

9年に及ぶ入院生活のなかで
それでも彼は生きがいを見つける。

それは故郷・群馬の田舎に咲く草花を描くこと。

わずかに動かせるのは首から上だけ。
だから、筆を口にくわえて描いた。
描けることが嬉しくて、ひたすら描いた。

ぶどうの絵には、
こんな言葉も添えられている。

喰われてもよし
つぶされてもよし
干されてもよし
一番 甘くなって 枯れよう

事故から40年。
今日は星野富弘の64歳の誕生日。
草も木も、おめでとうと微笑んでいます。

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土居ナンシー美由希 09年10月25日放送

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カート・ヴォネガット

アメリカの作家、カート・ヴォネガットは言った。

恋人たちが諍いを起こしたときには、
お互いにこう言って欲しい、と。

 「愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに」

秋も深まってきました。
ますます長くなる夜を 後悔の涙で濡らさないように
覚えておきましょう。

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土居美由紀 09年8月29日放送

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野口英世の母

明治45年
アメリカで研究を続ける野口英世に届いた一通の手紙がある。

文字というものをほとんど書いたことのなかった母が
一所懸命書いた手紙は
すべてひらがなで書いてあった。


 おまえの出世には、みなたまげました。
 わたくしもよろこんでをりまする。

 どか はやくきてくだされ
 はやくきてくだされ
 はやくきてくだされ
 はやくきてくだされ
 はやくきてくだされ

母の言葉は息子を呼び寄せる。
それから3年後、野口英世は最初で最後の帰国を果たした。

会いたい。早く会いたい。
人を想えば生まれる言葉の、なんと強きこと。

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土居ナンシー美由希 09年5月30日放送

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茨木のり子

じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは椅子の背もたれだけ

詩人・茨木のり子の代表作、「倚りかからず」だ。

いつだって毅然と、凛々しく。
のり子の詩は、硬いダイヤモンドのような。

ある時、夫が病に倒れた。
看病をするのり子に、夫は聞く。

「苦しくはないか」

のり子は答えた。

「惚れておりますから」

のり子の恋は、可憐なエーデルワイスのような。

彼女はこっそり、言っていた。
「本当に大事なことは、詩には書かないの。」

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赤塚不二夫

天才にも、スランプはあった。

昭和31年のこと。
漫画家を志し、トキワ荘に移り住んだ一人の青年。

ほんとはギャグ漫画が描きたかった。
でも、思うように描けない。描けない。
彼は、漫画を捨てようと思った。

そのとき、4つ上の先輩である寺田ヒロオはこう言った。

「スランプか?でも、君はまだ、スランプになるほど漫画描いてないだろ。」

おそ松くん、ひみつのアッコちゃん、天才バカボン
後に、この悩める青年が生み出すことになるキャラクターたち。
天才漫画家・赤塚不二夫。

スランプも限界も、自分で決めただけのこと。

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門田組・土居美由希

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09年5月参加決定
正式にはミドルネームがあり
土居・ナンシー・美由希です。



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