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川野康之 18年12月22日放送

181222-03
Kentin
冬至

冬至の日にはカボチャを食べる。
栄養がたくさん含まれているので風邪予防になるからだと言われている。
もう一つ、こんな理由もあるという。
カボチャは昔は「なんきん」と呼ばれていた。
な・ん・き・ん。
「ん(運)」が二つもあるので縁起がいいぞ、ということらしい。
ちなみに「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれる食材があるそうです。
なんきん・れんこん・にんじん・ぎんなん・きんかん・かんてん・うどん。
なるほど「ん」がたくさん。
全部食べると運が開けるそうですよ。
今夜コンプリートしてみませんか。
今日は12月22日、冬至です。

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川野康之 18年12月22日放送

181222-05
yto
冬至

「冬至には柚子湯」
と言われているのはなぜなのか。
いくつか説があります。
強い香りで身を浄めるため。
血行促進効果で温まるので風邪をひきにくくなるから。
「ゆず」だけに「融通(ゆうずう)」の効く健康な体になるのだ、
という語呂合わせの説。
江戸時代に大衆浴場がお客さんを集めるために始めた風習とも言われています。
何にしても、冬至は一年で最も夜が長い日。
ゆっくりお風呂に入ってのんびりと長い夜を楽しむのがいいようです。
今日は12月22日、冬至です。

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川野康之 18年12月22日放送

181222-04
ぜっとん♪
冬至

「梅の花といえば春」
なのに、
12月に咲く梅がある。
それは、冬至梅(とうじばい)と呼ばれる品種。
野生の梅の系統で、冬至の頃から咲き始める。
花は白、一重咲き。
枝は細い。
冬枯れた景色の中で、
早さなら誰にも負けないと健気に咲いている白い花。
せっかくの短い昼の時間、
家に閉じこもらないで探しにでかけませんか。。

    けふ見たる色のひとつに冬至梅 森澄雄(もり すみお)

今日は12月22日、冬至です。

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川野康之 18年12月22日放送

181222-01
Bering Land Bridge National Preserve
冬至

一年で最も昼の時間の短い日、冬至。
一年で最も夜が長い日でもある。
北極に近い国では一日中夜が明けないところもある。
と言うと、暗く憂鬱な日というイメージがありますが、
逆に考えると、この日を境にしてこれからは日が伸びる一方だ、
と言うこともできる。
うれしい日である。
ということで世界の各地では、
この日お祝いをするところが多いそうです。
実は一年で最も寒くなるのはこれからですが、
世界の人のポジティブ思考にならって、
冬至、楽しく過ごしたいものですね。
今日は12月22日、冬至です。

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川野康之 18年12月22日放送

181222-02

冬至

冬至は、仕事をしてはいけない日だった。
昔の中国では、この日はみんな仕事を休んで、
小豆粥を食べて酒を飲んで祝っていた。
その風習が日本にも伝わったのでしょうか。
江戸時代の俳句にこんな様子が描かれている。

    門前の小家もあそぶ冬至哉 凡兆
  (もんぜんの こいえもあそぶ とうじかな ぼんちょう)

日頃は忙しい庶民の家でも今日ばかりは仕事を忘れて
家族でたのしく過ごしていたのかもしれません。
働き方は昔も今も人にあたたかいのがいい。
今日は12月22日、冬至です。

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川野康之 18年6月23日放送

180623-01

男と女の『古事記』

『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。

イザナギとイザナミはお互いのむくむくと成長した体を見つめ合った。

「でも私の体には一つ足りないところがあるの」

とイザナミが言うと、

「ぼくの体には一つ余計なところがあるよ」

とイザナギ。

「ぼくの余計なところを君の足りないところに埋めてみるのはどうだろう」
「いい考えね」

そして二人は子供をつくった。
失敗もしたけど元気な子供たちをたくさん生んだ。
その子たちが日本の島々になった。

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川野康之 18年6月23日放送

180623-02

男と女の『古事記』

『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。

イザナミが死んだ時、イザナギはどうしてもあきらめきれなくて、
死者の国にまで探しに行った。
でもそこで見つけた愛する人は変わり果てた醜い姿になっていた。

「見ないでって言ったのに」

その顔を見て、イザナギは怖くなって逃げた。
追いかけてくるイザナミ。
振り切ったイザナギは、黄泉の国の出口を岩でふさぎ、
こうして二人の間は永遠に終わりになった。

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川野康之 18年6月23日放送

180623-03

男と女の『古事記』

『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。

スサノオは乱暴者であった。
田畑を壊し、用水路を埋め、神殿に汚物をまいた。
父を怒らせ、姉を困らせ、ついには神々に追放されてしまった。
そんなスサノオが遠い出雲の地で、
怪物への生け贄にされそうだった一人の少女と出会う。
彼女のために怪物と闘って、命を救った。
スサノオは誇らしいすがすがしい気分だった。
やっと自分のいる場所を見つけたような気がした。
その地に家を建て、少女クシナダヒメを妻にし、歌をうたった。

 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を

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川野康之 18年6月23日放送

180623-04
Flow in edgewise
男と女の『古事記』

『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。

オオナムヂは末っ子で体が小さくて、兄達からひどくいじめられていた。
何度も殺されそうになって、とうとう逃げ出した。
助けを求めに行った家で、そこの娘スセリビメと出会った。
その瞬間、お互いに一目ぼれ。
二人はさっそく愛し合った。
それを聞いた娘の父は怒った。
無礼な若者に次々と過酷な試練を与える。
ひ弱だったオオナムヂは試練を克服するうちに、
しだいに強くたくましくなって行った。
とうとう娘を父の手から奪い取った。

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川野康之 18年6月23日放送

180623-05

男と女の『古事記』

『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。

スセリビメを手に入れて自信満々のオオナムヂ。
自分をいじめた兄達を追い払い、
山のふもとに立派な宮殿を建てて、王となって国づくりを始めた。
日本中を歩きまわり、いい女を探して妻にした。
そんな彼を人はヤチホコと呼んだ。
正妻のスセリビメは嫉妬して、
ある日、馬に足をかけて出かけようとするヤチホコを引きとめ、
熱い思いを歌にして訴えた。
わたしにはあなた以外に男はいない、あなた以外に夫はいないと。
これにはヤチホコもくらっときた。
二人はお互いの首に手をかけあっていつまでも仲良く暮らしたとさ。

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