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森由里佳 19年11月10日放送


manhhai
美食  ベトナムの国民食

19世紀。
ベトナムはフランス植民地となり、ひどい貧困にあえいでいた。
独立を勝ち取った今でも、多くのフランスの痕跡と共存している。

例えば、ホーチミンの市庁舎はフレンチコロニアル様式だし、
国民食ともいえるバインミーというサンドイッチには、
本国顔負けの香ばしいフランスパンが使われるといった具合にだ。
しかし、ヌクマムを始めとしたベトナムならではのアレンジで、
バインミーは今や世界でも人気を誇る美食へと進化した。

凄惨な歴史を乗り越え、自国の文化として昇華し、前を向く。
ベトナムの美食をいただく際には、
そんな世界の歴史とベトナムの矜持も味わいたい。

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森由里佳 19年11月10日放送


trungydang
美食  ベトナムのデザート

東洋のパリといわれる、
ベトナム・美食の街ホーチミン。
メインストリートであるドンコイ通りは、
べトナムのシャンゼリゼ通りとまで言われている。

フランスによる植民地時代のおもかげを
色濃く残すこの街の人気スイーツのひとつに、
バインフランというものがある。

濃厚なカスタードが舌をもったりと包み込み、
焦がしたカラメルがほどよく素材の甘さを引きたてる…
そう、バインフランとは、プディングのことだ。

甘くて濃厚なバインフランのように、
カラメリゼされた歴史をそっと包みこんできた美食のベトナム。
街ごと味わう美食紀行はいかがですか。

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森由里佳 19年10月13日放送



深海  深海の光

チョウチンアンコウ。
実はこの魚、数が少ない上に
捕まえることが難しいため、
なかなかお目にかかれない深海魚だ。

それなのに、どんな姿をしているのか、
多くの人が想像に難くないからおもしろい。

おそらく、その原因は
あのアイコニックなチョウチンだろう。

実はあのチョウチン、
発光性のバクテリアとの共存のたまものである事がわかってきている。
あのチョウチンの先で、たくさんのバクテリアを飼っているわけだ。

そう思うと、あのいかめしい顔も、なんだかやさしく見えてくる。

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森由里佳 19年10月13日放送



深海  しんかいの技術

日本が誇る有人潜水調査船、
しんかい6500。

その名の通り、
水深6500mまで潜ることができる。

しかし、レアメタルなどの海底資源をめぐり
各国がこぞって開発を続けているため、
7年前には中国が7020mという記録を出したり、
日本でも既にしんかい12000の開発が進んでいたりと、
潜水競争は激化の一途をたどっている。

しかし驚くべきは、
しんかい6500が開発されたのが、1989年だということだ。
30年前の技術が、今もなお世界を相手に
次々と成果をあげているということになる。
日本の底知れぬ技術力が、
海の底を明らかにする日も近いかもしれない。

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森由里佳 19年9月8日放送


S. Weiss
ダンス 自分たちにしかできないダンス

慶應義塾大学のジャズダンスサークル「SIG(シグ)」は今年創設20年を迎える。
サークルで振付を指導する振付家、高柳明子は言う。
「ただのダンスなら、やる意味がない」。

高柳によれば、ダンスは音楽に合わせてただ体を動かすことではない。
振付は、体に込めたエネルギーの移動そのものであり、
そのエネルギーのうねりをダンサー全員で共有し、大きくしていく。
それこそが、そのメンバーでやる意味のあるダンスなのだと。

高柳、そしてSIGの目指すダンスは、一人よがりでは決して踊ることができない。
その時、そこに集うメンバーでグルーヴを生んでこそ、
ほんとうの意味で、全員で踊るダンスになるのだ。

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森由里佳 19年9月8日放送


kaetidh
ダンス 伝わるダンス

みなさんは、ダンス作品を見たことがあるだろうか。
どうやら、振付家の指示通りに踊ればいい作品ができる、
というわけではないようだ。

慶應義塾大学のジャズダンスサークルSIG(シグ)で振付を指導する
振付家・高柳明子はある時、練習中のダンサーたちの動きを止めた。
「それでは伝わらない」。

しんと静まり返るダンススタジオ。
汗をぬぐうダンサーたちの荒い息遣いだけが聞こえる中、高柳は言った。
「与えられた世界観を再現するのではなく、自分の世界を表現してほしい。」

一人ひとり、思い思いの表現があってこそ、
想像以上の作品が生まれるということなのだろう。

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森由里佳 19年9月8日放送


Mark-Strozier
ダンス バタフライ・エフェクト

今年で20周年を迎える、ジャズダンスサークル、慶應義塾大学SIG(シグ)。
その節目を記念する公演がある。

現役の大学生と卒業生が一緒に舞台に上がるこの公演のタイトルは、「バタフライ」。
一匹の蝶のはばたきが、
遠くの場所で大きな竜巻を起こすかもしれないという、
「バタフライ・エフェクト」と呼ばれる言葉に由来する。

小さな出会いや、少しの時間の積み重ねが、大きな奇跡を巻き起こす。
そんな希望を込め、およそ170人のダンサーたちが今日、
世代を超えて、ともにステージの上で舞い踊る。

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森由里佳 19年8月25日放送


bradley j
夏の飲み物  ミントジュレップ

ミントジュレップ。
その響きだけで、
爽やかな氷の音まで聞こえてきそうなこのカクテル。

いくつかあるレシピのうちの一つを紹介します。

たっぷりのミントと少しのシロップをグラスに入れ、
香りがでるように葉をつぶす。
クラッシュドアイスを加えたら、
バーボンウイスキーを注ぎ、よく混ぜる。
氷たちがくすぐったそうに溶けていくので、
さらにクラッシュドアイスを追加して、
ミントの葉を飾れば出来上がり。

思ったより、簡単でしょ。
ミントジュレップで、涼しい夏をお過ごしください。

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森由里佳 19年8月25日放送



夏の飲み物  ミントジュレップ

とあるレースの公式ドリンクである、ミントジュレップ。
バーボンウイスキーとミントが香る、涼やかなカクテルだ。

そのレースでは、2018年から、
カクテルに使うバーボンウイスキーを、
ウッドフォードリザーブに指定した。
バーボンウイスキーの中でも最高峰の格付けを誇る、
スーパープレミアムウイスキーである。

レースの名は、ケンタッキーダービー。
“スポーツの中で最も偉大な2分間”ともいわれる、
最高峰のレースである。

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森由里佳 19年7月14日放送



夏フェス 仕掛け人

47年前に発行された1冊の音楽系同人誌から始まった出版社がある。
以後、彼らが創刊してきた雑誌メディアはすべて、
「読者としてのわたしたちが読みたい雑誌を作る」
という理念が貫かれたものだった。

今は、出版にとどまらず
ウェブやイベント、アパレルまで幅広い事業を行っているその会社。
もちろん、運営する音楽イベントの理念も
「主役は聴き手である参加者」というところを守り抜いている。

会社の名前は、ロッキング・オン・グループ。
数あるフェスの中でも絶大な人気を誇る、
ロック・イン・ジャパン・フェスティバルの仕掛け人である。

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