いぬのはなし フロイトとヨフィ
精神分析学の創始者、フロイト。
人の心の分析に没頭してきたフロイトが
犬に興味を持ち始めたのは、齢70をこえた頃。
飼っていたチャウチャウ犬のヨフィを診療室に連れて行ったところ、
驚くほど敏感に、患者のストレスを感じ取ってみせた。
ヨフィと患者との距離を見れば、症状の重さがわかることに気づき、
フロイトはヨフィを「精神分析犬」とよんだ。
晩年、癌に苦しんだフロイト自身の心をも癒したヨフィは、
現在、医療や教育の現場で活躍する
セラピードッグのはじまりと言われている。