Kunitaka NIIDATE
こたつの話 室町時代のこたつ
室町時代の冬にもこたつがありました。
熱源は、囲炉裏。
消えかけの炭に灰をかけてから
その上に脚のついた台を置き、
布団をかぶせるスタイルです。
こたつからなかなか出られない人は、
「こたつ弁慶!」と呼ばれていたそうです。
今でもいますよね、こたつ弁慶。
時代につれてモノは変わっても、
ヒトというのは変わりません。
Kunitaka NIIDATE
こたつの話 室町時代のこたつ
室町時代の冬にもこたつがありました。
熱源は、囲炉裏。
消えかけの炭に灰をかけてから
その上に脚のついた台を置き、
布団をかぶせるスタイルです。
こたつからなかなか出られない人は、
「こたつ弁慶!」と呼ばれていたそうです。
今でもいますよね、こたつ弁慶。
時代につれてモノは変わっても、
ヒトというのは変わりません。
こたつの話 こたつ開き
江戸時代には、「こたつ開き」の日がありました。
武士の家では旧暦で10月最初の亥の日、
庶民は2回目の亥の日になると、
こたつを部屋に出すのです。
なぜ亥の日かといえば、
摩利支天と呼ばれる炎の神である亥は、
防火の神でもあったから。
当時の囲炉裏を使ったこたつは
火傷や火事が絶えず、
防火は人々の切実な願いだったようです。
こたつの話 イランのこたつ
日本から7000キロ離れた国、イラン。
首都テヘランが東京とほぼ同じ緯度にあるイランには、
コルシと呼ばれるこたつがあります。
意外と冬は寒いのです。
こたつにはみかんが定番ですが、
コルシにはざくろ。
冬になると農業ができず、夜が長いため、
コルシには自然と家族が集まってきます。
コルシを囲んで聞くおじいちゃんおばあちゃんの昔話や
お父さんお母さんの思い出話が、
イランの家族のきずなを温めてきたのです。
こたつの話 ねこはこたつで
「ねこはこたつで丸くなる」と歌われるように、
ねこはこたつが大好きです。
どうしてでしょう。
ひとつは暖かいから。
それと、暗くて狭いからです。
野生動物だった頃、敵から身を隠していたねこ。
その名残で暗く狭い場所にいると、
本能的に安心できるのです。
のぼせないよう気をつけてあげながら、
いっしょにこたつで丸くなりましょう。
幸せそうな姿は見るだけでこころが温まりますしね。
Photo by studiohzwei
ケーキなおはなし ザッハトルテ
こってりとした濃厚な味わい。
チョコレートケーキの王様と呼ばれる
ザッハトルテを考えたのはオーストリアのフランツ・ザッハー。
外相の屋敷に仕えていたザッハーは
病気で休んでいたメインシェフに代わり、
急きょ客人のためのデザートをつくることになります。
主人に恥をかかせられないというプレッシャーの中、
ザッハーがつくったザッハトルテは大好評。
ウィーン中で話題となりました。
ザッハーわずか16歳、
見習いを始めて二年目のことでした。
おいしさに年齢も経験も関係ない。
ケーキづくりの世界は、甘くないようです。
Photo by Carwyn Lloyd Jones – Dylunio Creadigol
ケーキなおはなし ヴィクトリアン・スポンジ
パウンドケーキのような生地に
クリームとジャムを挟んだシンプルなケーキ、
ヴィクトリアン・スポンジはイギリス生まれ。
最愛の夫アルバート公を亡くして塞ぎ込む
ヴィクトリア女王をなぐさめようとつくられました。
しばらく屋敷に閉じこもり喪服を着続けた女王ですが、
なんとか政務にも復帰することができました。
ケーキがイギリス王朝を救ったと言ったら、
言いすぎでしょうか。
Photo by sogni_hal
ケーキなおはなし タルトタタン
フランスの伝統菓子タルトタタン。
リンゴをつかったそのケーキが誕生したのは、
タタン姉妹が経営するホテル・タタン。
いつものように姉のステファニーが
アップルパイをつくっていたときのこと。
炒めすぎてしまったリンゴを
あわててなんとかしようと、
タルト生地をのせ、
フライパンごとオーブンの中へ。
焼きあがったケーキをひっくり返すと
焦がしたバターと砂糖が香ばしい
見事なタルトができあがっていたのだそうです。
失敗がケーキのもと、というお話。
Photo by FoodishFetish
ケーキなおはなし エクレア
シュー皮+クリーム+チョコレート。
エクレアの完璧な組み合わせを発明したのは、
19世紀フランスの天才パティシエ、アントナン・カレーム。
カレームは天井からじょうろを吊り下げて
生地を流し込んでいたそうです。
ちなみにエクレアの語源はフランス語のエクレール。
稲妻という意味で、チョコが溶けないうちに
電光石火のスピードで食べてください、
というメッセージが込められています。
エクレア好きなら覚えておきましょう。
Photo by katorisi
ケーキなおはなし バウムクーヘン
日本で初めてのバウムクーヘンが焼き上がったのは約100年前。
焼いたのは、捕虜として広島の収容所にいた
ドイツ人の菓子職人カール・ユーハイムでした。
薄い生地を何層も重ねて焼いたり、
冷めるまで回転させ続けるといった特殊な工程が
バウムクーヘンにはあり、
当時の日本の設備ではほぼ不可能と言われていました。
しかし「できるかできないかじゃない。やるんだ」と
仲間にたきつけられ、ユーハイムは奮起。
苦心の末に焼き上げたバウムクーヘンは、
一躍大人気商品になったのだそうです。
バウムクーヘンはドイツ人の意地と誇りの味なのです。
L’Ubuesque Boîte àSavon
日本美人史(奈良時代)
正史に美しいと称えられた、奈良時代の元正天皇。
35歳の時、未婚のまま母の元明天皇から譲位された。
当時の感覚では初老に近い年齢だが、
譲位の際の詔には、「艶やかで美しい」外見と、
「慈悲深く落ち着いた」内面の美しさが記されている。
9年で律令制を強化し日本書紀を完成させた。
聖武天皇に譲位した後も、
病気がちな皇子にかわり政を務めた。
天平美人は、美しさに逞しさを兼ね備えた
優秀なリーダーだった。
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