‘熊埜御堂由香’ タグのついている投稿

熊埜御堂由香 17年11月26日放送

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Mohmed Althani
香りの話 ジョー・マローン夫妻

日本でも知られるイギリスのフレグランスブランド
ジョー・マローン。
ブランドを設立した調香師ジョー・マローンさんは
カリスマ的な人気をほこる。

彼女のこだわりは、自分の手と嗅覚だけを信じて
機械を使わずに調香すること。
ブランドをここまで大きくしたのは、19歳で出会い、
経営を支えた夫の存在だ。
彼女は、夫の匂いを、どんなささやかな
ものからでも嗅ぎ分けられるという。

ブランドを代表する香りは、夫のために調香したものだ。
フレグランスとは香る人によって感じ方が違うもの。
きっとその香りの中には、
彼女にしか甘受できない夫の香りが含まれている。

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熊埜御堂由香 17年10月29日放送

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写真のはなし マン・レイと被写体

写真家としても画家としても活躍したマン・レイが
こんな言葉を残している。

 私は絵に描きたいと思わないものを写真に撮る。
 それは、すでに存在しているものだ。

被写体がいて、写真家がいる。
一枚の写真の中には、
その関係性が焼き付けられている。

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熊埜御堂由香 17年10月29日放送

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写真のはなし 操上和美のファインダー

 コップ一杯の水で写真が撮れたら、
 一流のカメラマンになれますよ。

81歳の現在も活躍を続ける写真家
操上和美はそう言う。

コップに水を入れて毎日観察していると、
水の存在や光との関係、持っている手の形など、
一つの哲学ができてくるという。

ファインダーを外した日常でも、ものをじっくり見る目。
それが写真家の武器なのかもしれない。

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熊埜御堂 由香 2017年9月24日放送

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涙のはなし 涙の味わい

涙は、感情を持つ分泌物と言えるかもしれない。
なぜなら、その時の気分によって
成分が少しずつ違い味も変わるのだ。

悲しい時、嬉しい時は
副交感神経が優位になっていて甘い涙になり、
怒っている時、悔しい時は
交感神経が優位になり
ナトリウムなど電解質が分泌されて塩辛い涙になる。

そう、流れる涙は、よく知っている。
ひとのからだとこころが
しっかりとつながっていることを。

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熊埜御堂由香 17年7月30日放送

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Mr.Sai
青のはなし 漠然とした色

古代、やまと言葉では、青という色は
漠然の漠という字をあてて漠色(あおいろ)と呼ばれ
青、緑、灰、黄色まであおと呼ばれていた。

「青春」や「青二才」という現代に残る青を使った言葉も
まだ未熟で漠然としている色という語源からきている。

青い空や、青い海は私たちを色んな気持ちにさせてくれる。
漠然な色とは、実は可能性がたくさんつまった自由な色だ。

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熊埜御堂由香 17年6月25日放送

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Markus Spiske raumrot.com
日記のはなし 手帳大賞の言葉

思わず手帳にメモしたくなった身近なひとの名言を、
手帳メーカーの高橋書店が、毎年、公募している。
「手帳大賞」として選ばれた受賞作には、
なにげないのに、かけがえのない言葉が並ぶ。

 病室の夕陽より、やっぱり台所の朝陽ね。

重い病気から退院した妻が、台所に立ちしみじみ言ったひとこと。

 ネギにアイロンあてたのがニラだね。
 
小さな娘がスーパーで父に言った微笑ましいひとこと。

読んでいると、大事なひとの言葉をさっと書きとめる。
そんな日記のつけ方もあるのだと、気づかされる。

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熊埜御堂由香 17年5月28日放送

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ダンスのはなし 20歳のコンドルズ

男たちが学ランを着て、ロックを大音量で流しながら踊る
ダンス集団「コンドルズ」。
その独特のスタイルは、ニューヨークタイムズでも絶賛され、
国内外で公演を続けている。

なぜ、コンテンポラリーダンスというだけで難しいとかわからないとか
言われてしまうんだろう。
主催の近藤良平は、ずっと疑問に思い続けてきた。

そんな近藤がコンテンポラリーダンスで成し遂げたいことは?
と問われてこう答えた。

 目指すは、楽しい悪ふざけ。

今年、20周年を迎えるコンドルズ。
永遠の少年たちは、すべての枠を飛び越えて踊り続ける。

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熊埜御堂由香 17年4月30日放送

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図書館の話  図書館の自由に関する宣言

映画化もされた有川浩のベストセラーシリーズ「図書館戦争」。
不当な校閲から、本を読む自由を守るため図書館が武装するという
エンターテイメント作品だ。
「図書館の自由に関する宣言」から構想が生まれたという。
1954年に日本図書館協会が採択したその宣言は
こんな勇ましい言葉で綴られている。

 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、
 資料と施設提供することを、もっとも重要な任務とする。

 図書館の自由が侵されるとき、
 われわれは、団結して、あくまで自由を守る。

実は日本中の多くの図書館には、ひっそりとこの宣言が掲出されている。
図書館は、人間の知りたいという欲求を、
いつでも拒まずに、もの静かに受けとめてくれる。
「図書館の自由に関する宣言」は、
この場所が持つ強さと優しさに通じている。

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熊埜御堂由香 17年3月26日放送

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風のはなし チャーチルの名言

イギリスの政治家、ウィンストン・チャーチルが
風にまつわるこんな言葉を残している。

 Kites rise highest against the wind – not with it.
 凧が一番高く上がるのは、
 風に向かっている時である。
 風に流されている時ではない。

新しい仕事が始まる春。
この言葉を思い出せば、
きっといつでも前を向ける。

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熊埜御堂由香 17年3月26日放送

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風のはなし 風邪の語源

寒暖の差が大きいこの季節、
風邪をひいているひともいるのでは?

風邪の語源はピューと突然、吹く風のこと。
急にやってくる病で、
とくに悪霊が吹かせる邪悪な風が
人間に災いをもたらしているとされて生まれた言葉。

さぁ、今日も風のいたずらに翻弄されないように
まだまだ暖かくしておでかけください。

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