畑のはなし 三粒に種
アメリカの実業家であり、政治家でもある
ジェームズ・フィニー・バクスターは、
故郷ポートランドの産業と教育を開拓した人物でもある。
彼の残した言葉がある。
何度学んでも悟らない人は、
何度耕しても種をまかない人のようだ。
そう、良い畑にも、蒔かぬ種は生えぬもの。
農業には「三粒に種」という言葉がある。
一粒は空を飛ぶ鳥のため。
一粒は土の中の虫のため。
最後の一粒が、人間のため。
鳥や虫と共存してこそ、おいしい実りを頂けるという考えだ。
春。何かを始めるなら、可能性の種を三粒くらいは蒔きたいものだ。