水木しげるとパプアニューギニア
今日は、漫画家水木しげるの誕生日。
水木しげるほど、マイペースな漫画家はいない。
たっぷりと睡眠を摂り、自分が好きなこと以外には、一切興味を示さない。
そんな水木のルーツの1つが、パプアニューギニアにある。
戦時中、水木は兵隊として南方戦線へと駆り出される。
過酷な戦場での玉砕命令を命からがら生き延びた水木は、
そこで原住民たちとの交流を深めていた。
彼らの生活は1日2〜3時間働くだけ。
あとは踊ったり、唄ったり、好きなことに没頭する。
そんな生き方が、水木の価値観に大きく影響を与えた。
自然のままの生活というのだろうか。
僕はそういう生活が、人間本来の生活だと思っている。
原住民から教わった哲学を、
水木しげるは「怠け者になりなさい」という一言に込めて、
世の中に発信し続けている。