Sarah.Marshall
大人の贅沢
レストランで生牡蠣の皿といっしょに
ダブルのシングル・モルトを注文し、
殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」という本で、
村上春樹は、シングル・モルトの聖地アイラ島で
ラフロイグや、ボウモアなどの蒸溜所を訪れ、
出来たばかりのウィスキーを、
じっくりと堪能し、こう語る。
「うまい酒は、旅をしない」
出来るだけその産地で飲まないと、
そのお酒を成立せしめている何かが、失われていくということだ。
美味い酒を求めて、世界をめぐる。
そんな大人の贅沢な旅を、いつか味わってみたい。