magnusvk
月のはなし 絵のない絵本
アンデルセンの作品、『絵のない絵本』。
主人公は貧しく孤独な絵描きの青年。
夜、寂しさに襲われて、彼が窓の外を見上げると、
そこには故郷と変わりなく輝く懐かしい月がいた。
月は時折やってきて、彼に自分が世界中で見てきたお話しを聞かせるようになる。
彼は、それを絵に描いていく。月が彼に聞かせるのは、絵を持たない絵本なのだ。
月はどこにいても出会える懐かしい存在として、優しく世界を照らしてくれる。
そして今日も私たちの人生を、そっと見守っている。
ずいぶん遠くにきてしまったなあ、
と思った時には、月を見上げてみるのもいいかもしれない。