子どもの時間 まど・みちお
詩人まど・みちおさんの目の上にはイボがある。
そのせいで、ものが二重に見えることを
まどさんは世界の見え方に
バリエーションがふえてうれしいという。
児童文学界のノーベル賞といわれる、
国際アンデルセン賞を日本人で初受賞。
100歳にして新たな詩集も出した
まどさんは、自身のことをこう語る。
私は人間の大人ですが、
この途方もない宇宙の前では
何も知らない小さな子どもです。
その天真爛漫な言葉は、
なんにだって不思議がれる、
まど少年の好奇心から生まれている。
子どもの時間 中川李枝子
子どものころ大好きだった「ぐりとぐら」。
くいしんぼうのぐりとぐらが
巨大なカステラをつくるページは
いま思い出してもワクワクする。
おはなしを書いたのは中川李枝子さん。
保育士の経験もあり、お母さんでもあった彼女は
子どもたちがびっくりする顔が見たくて
数々の名作絵本を生みだした。
子どもはみんな問題児。
そう中川さんは言う。
それを個性と伸ばしてあげられるのは
むかし子どもだった大人の役目。