Jaanus Kalju
植物のはなし 斉藤吉一
花に逆らわず、花に従わず、花のするように生きる。
庭師であり、作家である
斉藤吉一(よしかず)はそう語る。
植物も生きているのだから、思いどおりには育たない。
だからこそ、肩の力を抜いてガーデニングを楽しもう。
そんなメッセージをこめた著書、
「ものぐさガーデニングのススメ」は、
園芸書を超えた“人生の書”としてベストセラーになる。
しかし出版後、書いた本人が、
肩の力の抜き方がわからなくなってしまう。
自分自身を見失い、やがて廃業寸前に。
歳月をかけて立ち直った庭師は、
木について、こう語る。
今ある姿が、その木らしさ。
経験と傷こそが個性です。