ワールドカップ第1回大会⑥
第1回FIFAワールドカップの得点王は
アルゼンチン代表のギジェルモ・スタービレ
という選手である。
デビュー戦でいきなりハットトリックを記録し、
出場した4試合すべてで得点、通算8ゴールを挙げた。
ゴールへの鋭い嗅覚と独特のポジショニングを
持つことから、スタービレは
「エル・フィルトラドール=侵入者」と呼ばれた。
ワールドカップ第1回大会⑥
第1回FIFAワールドカップの得点王は
アルゼンチン代表のギジェルモ・スタービレ
という選手である。
デビュー戦でいきなりハットトリックを記録し、
出場した4試合すべてで得点、通算8ゴールを挙げた。
ゴールへの鋭い嗅覚と独特のポジショニングを
持つことから、スタービレは
「エル・フィルトラドール=侵入者」と呼ばれた。
ワールドカップ第1回大会⑦
第1回FIFAワールドカップが開かれた当時、
開催国のウルグアイはヨーロッパから見て
あまりに遠い辺境の国だった。
FIFAから招待を受けたヨーロッパの国で、
参加したのはわずか4カ国。
決勝戦の結果をイタリアの日刊紙
「ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト」は
わずか20行のコラムで伝えたのみだった。
しかし、そんなヨーロッパの無関心をよそに、
スタジアムの中では世界最高のサッカーが
繰り広げられていた。
過去2回のオリンピックも連破したウルグアイが
鮮やかな逆転劇の末にアルゼンチンを下し、
キャプテンのホセ・ナサシは最初の
優勝トロフィーを高々と掲げた。
フランク・ロイド・ライト①
サイモン&ガーファンクルの作品に
“So Long, Frank Lloyd Wright”
「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」という曲がある。
ライトの死から10年後の1969年にリリースされた。
ふたりは歌う。
多くの建築家があらわれては消えていったけど
あなたは自分の信念を貫いた
僕は曲づくりに行き詰まったとき
立ち止まってあなたのことを思い出してみるんだ
ポップ・ミュージックにも歌われた建築家のアイコン、
フランク・ロイド・ライト。
ライトは今から146年前の今日、6月8日に生まれた。
フランク・ロイド・ライト②
20代でデビューし、天才建築家として
脚光を浴びながらも、
私生活での度重なるスキャンダルにより
名声が地に落ちた晩年のフランク・ロイド・ライト。
ところが1937年、70歳のライトは
建築界を驚かす作品を発表する。
エドガー・カウフマン邸、
通称「落水荘」と呼ばれる住宅である。
渓流と建物が一体となり、
周囲の環境と見事に調和する「落水荘」は
ライトが提唱する“有機的な建築”を具現化していた。
20世紀最高の住宅とも讃えられるこの作品によって
フランク・ロイド・ライトは70歳にして
建築界のチャンピオンに返り咲いた。
©Jeff Dean
フランク・ロイド・ライト③
1936年、フランク・ロイド・ライトが69歳で設計した
ジョンソン・ワックス本社ビル。
最大の特徴が「グレート・ワークルーム」
と呼ばれるオフィス空間。
床から伸びた柱が天井で蓮の葉のように開き、
建物を支えている。
この柱が林立する様はオフィスというより、
宗教建築のような雰囲気さえ漂わせる。
ライトは語る。
働く人々の人生をより意義深くする
建物をつくることで、
社会の様相を変えることも可能なのです。
Figuura
フランク・ロイド・ライト④
建築家フランク・ロイド・ライトの代表作、
ニューヨーク・グッゲンハイム美術館。
この美術館はライトが76歳で設計した。
最大の特徴は「かたつむりの殻」
と形容される螺旋状の構造。
見学者はまずエレベーターで最上階に上がり、
そこから螺旋状の通路に展示された作品を
鑑賞しながら階下へ降りていく。
現在ではニューヨークの観光名所にもなっている
グッゲンハイム美術館だが、
ライト自身は完成された建物を見ていない。
斬新すぎる設計ゆえに、
建設前から論争を巻き起こし、
着工されたのは設計から16年後の1959年。
ライトの死から半年後のことだった。
James Steakley
フランク・ロイド・ライト⑤
1937年、70歳のフランク・ロイド・ライトは
「ユーソニアン住宅」というコンセプトを提唱した。
ユーソニアン住宅とは、
安価で良質な住宅を大量に建造するために、
プレファブ工法などを取り入れた工業住宅。
ユーソニアン住宅の第一号がウィスコンシン州に
現存するジェイコブズ邸。
その建物には、住宅の工業化と建造物としての美、
ふたつの相反する要素が見事に同居している。
randylane
フランク・ロイド・ライト⑥
1956年、89歳のフランク・ロイド・ライトは
ハロルド・プライスという実業家に依頼され、
地上19階、高さ57メートルのオフィスビルを設計した。
「プライス・タワー」と呼ばれるこのビルは
ライトが人生で初めて設計した高層ビル。
89歳でなお人生初に挑戦するフランク・ロイド・ライト。
その姿勢に敬服せずにはいられない。
tfitch
フランク・ロイド・ライト⑦
1957年、フランク・ロイド・ライトが90歳で設計した
カリフォルニア州マリン郡の合同庁舎。
円形のドームを中心に、
2つのウイングが南北に伸びる建物は
上空から見ると巨大なブーメランのようにも見える。
この不思議な形は、起伏のある土地を地ならしせず、
自然のままの地形を活かすことで生まれた。
生涯に渡って、建築と自然との調和を唱えた
フランク・ロイド・ライト。
彼の遺作になったマリン郡庁舎にも、
その精神はたしかに体現されている。
Naomi Ibuki
STAR WARS EPISODE 1977①
1977年5月25日、「スターウォーズ」の公開初日を
ジョージ・ルーカスは憂鬱な気分で迎えていた。
ルーカスにとって、それまでの4年間は悪夢の連続だった。
予算をめぐる攻防。脚本の変更。現場でのアクシデント。
「時代遅れのSF映画」という批評。
関係者の多くが映画は失敗に終わるだろうと予想していた。
その日のディナーは、ハリウッドの外れにある
安いハンバーガーショップ。
店へ向かう途中、ルーカスと妻は驚くべき光景を目にした。
そこには映画館を取り囲む長い行列ができていた。
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