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蛭田瑞穂 12年12月8日放送


Roy Kerwood
ジョン&ヨーコ③internet

もしジョン・レノンが生きていたら。

1980年の12月8日以来、
世界中の人々が繰り返し抱き続けてきた問いかけに
オノ・ヨーコはこう答える。

 もしジョンが生きていたら、
 今でも世界とコミュニケーションを図っているでしょうし、
 それをインターネットを通してやっているでしょう。

インターネットの可能性についてヨーコはこうも語る。

 わたしたちは今、真のグローバル・ビレッジを
 実現しようとしています。
 インターネットは人々のパワーベースをつくるために
 使わなければいけないのです。

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蛭田瑞穂 12年12月8日放送


Jack Mitchell
ジョン&ヨーコ④ヌートピア宣言

1973年のエイプリル・フールに
ジョン・レノンとオノ・ヨーコが発表した「ヌートピア宣言」。

私たちは概念の国、ヌートピアの誕生を発表します。
ヌートピア意識のある方がヌートピアの市民です。
ヌートピアにはパスポートはありません。
土地もなければ、国境もなく、人だけがいます。
ヌートピアは宇宙の法則以外の法を持ちません。
ヌートピアのすべての人が、この国の大使です。

国旗は何も描かれていない白い四角。国家は6秒間の沈黙。

何もないことは、すべてがあること。
ひとりひとりは無力でも、集まれば無限のちからになる。
そんな精神が「ヌートピア宣言」には表れている。

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蛭田瑞穂 12年12月8日放送



ジョン&ヨーコ⑤Walking On Thin Ice

1980年12月8日、ジョン・レノンが凶弾に倒れたとき、
彼は『Walking On Thin Ice』というオノ・ヨーコの曲の
マスターテープを抱えていた。

 この曲は君の初めてのNo.1になる。

ジョンはそう言ってシングル盤の発売を主張していた。

『Walking On Thin Ice』は1981年にジョンの追悼のためにリリースされ、
2003年にはペットショップボーイズなどによる
リミックスアルバムとして発売された。

このリミックス盤が2003年、ビルボードの
「ホットダンス/クラブプレイ」チャートで1位を獲得し、
ジョンの予言は現実のものとなった。

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蛭田瑞穂 12年12月8日放送


dreampower-jp
ジョン&ヨーコ⑥ジョン・レノン スーパーライブ

ジョン・レノンはソロ時代、
コンサートはチャリティでしか行なわなかった。

その意思を受け継いで、オノ・ヨーコは
ジョン・レノンの名を冠したチャリティ・コンサート
「ジョン・レノン スーパーライブ」を2001年から開催している。

ライブは今年も、今日12月8日に日本武道館で行われた。

オノ・ヨーコは言う。

 ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる。

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蛭田瑞穂 12年12月8日放送



ジョン&ヨーコ⑦追悼声明

1980年12月8日にジョン・レノンが凶弾に倒れたあと、
オノ・ヨーコは3回声明を出している。

最初は12月9日の朝に。
2回目はその翌日、ジョンが火葬された日に。
3回目の声明は12月14日、
悲しみに暮れる世界中の人々に向かってヨーコはこう話した。

 みなさまの涙と祈りに感謝しています
 空の中にジョンの微笑む姿が見えました
 悲しみが意思に変わるのが見えました
 われわれの心がひとつになるのを感じました
 ありがとうございます
            愛を込めて ヨーコ

今日12月8日はジョン・レノンの22回目の命日。
ジョンは今でもきっと、空の中で微笑んでいる。

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蛭田瑞穂 12年11月10日放送


giorgiocrp
映画音楽のマエストロ①ルドヴィコ・エイナウディ

2011年のフランス最大のヒット映画『最強のふたり』。
今年の秋日本でも公開され、話題を呼んだ。

この映画の音楽を手がけたのが
イタリアの作曲家ルドヴィコ・エイナウディ。

1955年、トリノに生まれたエイナウディは
ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を創業後、
現代音楽の巨匠ルチアーノ・ベリオに師事し、研鑚を積んだ。

伝統的なクラシック音楽をベースにしながらも、
ロック、ポップ、フォークなど、
さまざまな分野の音楽を取り込み、
音を構築するエイナウディ。

その旋律が映画の世界を豊かに彩る。

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蛭田瑞穂 12年11月10日放送


monophonic.grrrl
映画音楽のマエストロ②マイケル・ナイマン

イギリスの作曲家マイケル・ナイマンは
英国王立音楽院とキングス・カレッジ・ロンドンで
学んだのちに音楽評論家として活動を始めた。

1982年、ピーター・グリーナウェイの映画
『英国式庭園殺人事件』の音楽を手がけたことで
作曲家として注目される。

そして1992年、ジェーン・カンピオンの
『ピアノ・レッスン』の音楽により
彼の名は世界中に知れ渡る。

リズムの反復を多用するナイマンの音楽は、
「ミニマル・ミュージック」と呼ばれる。
反復するリズムに乗せて美しい旋律を構築するナイマン。
理論家らしい音の設計である。

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蛭田瑞穂 12年11月10日放送


TOF alias christophe hue
映画音楽のマエストロ③フランシス・レイ

1966年、当時まだ無名の監督だった
クロード・ルルーシュが製作した
『男と女』は世界的にヒットし、
カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールと
アカデミー外国映画賞を受賞した。

音楽を担当したのは、
やはり当時無名の作曲家フランシス・レイ。
この作品のヒットにより、作曲家の名もまた、
世界中に知られるようになった。

フランシス・レイには曲を書き始めて以来
続けている習慣がある。
それは夜にしか作曲しないこと。

『男の女』のロマンティックなメロディーが生まれたのも、
そのためかもしれない。

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蛭田瑞穂 12年11月10日放送



映画音楽のマエストロ④ミシェル・ルグラン

フランスを代表する作曲家ミシェル・ルグラン。

ルグランの出発点はジャズだった。
第二次世界大戦終了直後のパリでルグランは
マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンと出会い、
ジャズの技法を身につける。

このジャズがやがて、ルグランと
映画監督のジャック・ドゥミを引き合わせる。
当時ヌーヴェル・ヴァーグの作家たちは
新しい音楽を欲していた。ジャズがまさにそうだった。

その後、ルグランとジャック・ドゥミは
『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人』でコンビを組む。
この映画の成功により、ルグランとドゥミは
映画界における地位を確立した。

数々の映画音楽を手がけ、
現在までに3度のアカデミー賞と
5度のグラミー賞を受賞しているルグラン。
今年の秋には生誕80年を記念して、
ジャパンツアーもおこなった。

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蛭田瑞穂 12年11月10日放送



映画音楽のマエストロ⑤ヘンリー・マンシーニ

オードリー・ヘップバーン主演映画の音楽を
多く手がけたヘンリー・マンシーニ。

彼はまた「ピンクパンサーのテーマ」や
「刑事コロンボのテーマ」も作曲している。

作品によって曲の色をがらりと変えるのが
ヘンリー・マンシーニの持ち味。
『ティファニーで朝食を』の主題歌
「ムーン・リバー」も「ピンクパンサーのテーマ」も
「刑事コロンボのテーマ」も、
同じ作曲家のものとは思えないほど曲の顔つきが異なる。

ヘンリー・マンシーニのメロディによって
映画を記憶している。そんな人もきっと多いはず。

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