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荒城の月③ ~瀧廉太郎
作曲家・瀧廉太郎。
わずか16歳で東京音楽学校、現在の東京藝術大学に入学。
20歳で助教授になった天才作曲家は、
「荒城の月」「お正月」など、今も歌いつがれる名曲をのこした。
21歳のとき、中学唱歌の公募で、
詩人・土井晩翠が書いた詩に曲をつけて完成した、「荒城の月」。
哀しみをおびた、深く胸にせまるそのメロディは、
1980年代になって、ベルギーの修道院で聖歌としてうたわれるようになった。
みずからクリスチャンの道を選んだが、早逝したため
讃美歌を書く機会はなかった瀧廉太郎。
時をこえて、その機会は訪れていた。