喫茶店の話 〜ふたつの銀ブラ〜
現存する日本最古の喫茶店、カフェーパウリスタ。
1911年の開業から、今年で108年を迎える。
銀座通りに面した席からは、今もなお、
「」する人たちを眺めることができる。
さて、「銀座の街をぶらぶら散歩すること」を表すこの言葉。
実は、もう一つの由来があると言われている。
なんと、
「銀座のカフェーパウリスタに、ブラジルコーヒーを飲みに行くこと」
だという。
開業当時、店に好んで通った学生たちが流行らせた言葉だとか。
真偽のほどは定かではないが、
銀座という街を歩くこと、そしてその街の喫茶店でコーヒーを飲むことが、
長く愛されてきたことは確かだろう。
ふたつの「銀ブラ」を楽しめるカフェーパウリスタは、
今も銀座の街を静かに見守っている。