想像通り
手塚治虫は、
人とロボットが一緒に暮らす
未来を描いた。
画家の小松崎茂は、空飛ぶクルマや
宇宙船のような建築を、未来に描いた。
キューブリックは、
宇宙人と出会う未来を描いた。
子どもたちの頭は
待ちきれない未来で一杯だった。
子どもたちは大人たちとなり、
未来を「都市」に変え、
「建築」に変え、「商品」に変えた。
だが、気付いてしまったのだ。
美しい田園や、青々繁る森や、子どもの公園や。
憧れの未来には
大切なものが描かれていなかったと。
恐ろしいことだが、未来は、
全く人の想像通りになる。
描こう。次の未来を。
出演者情報:清水理沙 フリー