ペットロスの悲しみの淵にいらっしゃる、全てのかたがたの心に捧げます。
毬谷友子(訳・絵・声)
*(注)
この詩は「虹の橋」といいます。
作者が誰だかわからないまま、世界中の
動物を愛する人に広まりました。原文は英語ですが、
もともとはインディアンの伝説だったという説があります。
インディアンにはトーテムを信仰する心があり
彼らには、自分たちの部族や血縁を守護する特別な動物がいるのです。
小さなパートナーを飼い、愛することは
トーテム崇拝とはかかわりなく思えますし
この詩の内容もインディアンのトーテムとは違うように見えます。
でも、動物のパートナーと一緒に暮らす人なら
自分が守ってきたはずのその存在に
実は守られていると気づくときがあります。
これほど自分を愛し、許し、守ってくれる存在はいま他にいない。
そう思うことは信仰に近いことです。
その存在と切実な別れが訪れたとき
何かにすがりたいと思う気持ちが生まれ
それが、この詩をいまのような形に
作りかえていったのではではないでしょうか。