収録記 3(2011.10.29)

文字を眺めて色や形や味を想像できるのって
ある意味不幸なことだと思いませんか。
たとえば写真のメニューです。

なになに、鮑にサザエにヒラメのエンガワ。
夕穫れイカ、鯨のベーコン。
これ、青森県は八戸の屋台村、みろく横丁のメニューです。

いまTokyo Copywriters’ Street は「東北へ行こう」キャンペーンを
ひそかにやっています。
東北ではない紅葉がいまは盛りの那須塩原でも
観光客が平年の35%減だそうです。
観光地はとても困っているんです。
観光地じゃなくても困っているところは多いと思うのですが
我々が日常業務のかたわらでできることといえば
筆先1本であなたをその気にさせ
こんどの連休は東北の温泉もいいなと思っていただくことくらいです。

で、今回は青森が4本登場しました。
そのなかの1本がみろく横丁です。
朝獲れれのイカ、夕獲れのイカ…どうもうまそうでかないません。
ほどよく外も暗くなってきています。
読んでくれた大川泰樹くんもなんだか奇妙に明るく元気な声です。
さては目の前に人参ならぬ燗徳利や刺身を空想しているに違いない。

さらにもう一本が八戸は陸奥湊の朝市でした。
安くてうまくて大量の魚をさんざん眺めて、
安くてうまいひとり分の刺身やウニを買い
市場の奥にある食事コーナーで飯と味噌汁を買って
その場で食べることができる。
腹いっぱいになったら午前6時から銭湯が開く。
風呂入ってひと眠りして、夜はみろく横丁へ行けばいいのですから
酒豪の楽園のような土地ですね、八戸は。

そんな内容のものも収録していたわけです。
うまそうだよね〜モリヤ…と
そばにいた遠藤守哉に思わず声をかけたら
「イカ刺しなんかいいですね〜」とモリヤが言います。
すでにして飲む気満々です。
そこで我々は収録後、東京のみろく横丁を求めて
築地あたりを徘徊してみました。
メンバーは最強&最怖ミキサーの森田仁人、
ナレーター大川泰樹遠藤守哉です。

はじめは門跡橋あたりの、蕎麦がまずくて肴のうまい蕎麦屋を
めざしたのですが18時にしてすでに暖簾をおろしていました。
しかも店の人たちは中でコップ酒を飲んでいます。
う〜む、どうも口惜しいなあ。

次に行ったのがモトうどん屋だった半屋台。
いまはちょっと気取った感じになってしまいましたが
築地の路地の気分は味わえます。
上が八戸の海鮮丼、下が我々が行った店の丼の写真。

燗酒を飲んで貝の刺身を食べて、マグロの顎を焼いてもらって
山芋のフライドポテトや出汁巻きを食べて
そういえば丼は誰も食べませんでした。

かくして11月分の収録もめでたく打ち上がりました。
ありがとうございました(なかやま)


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