明日は、ブラジルW杯アジア最終予選イラク戦ですね。
相手の監督が、ジーコというJ創世期のファンからすると、
感慨深いものがあります。
さて、今回はカンヌならではの、
ちょっと楽しいスポーツイベントのお話。
自他ともに認めるサッカー好き(うまいわけではない)の僕ですが、
カンヌに「カンヌ・ワールドカップ(非公認)」が存在することを知ったのが、
カンヌ開催の一か月前くらいのこと。
社内の勉強会に来て頂いた、
博報堂ケトルの木村健太郎さん(日本チームの監督です)からの情報でした。
3年前くらいからカンヌ参加国を対象にはじまったイベントで、
何十カ国も参加する、ちょっとした大会になっているとのこと。
テクはないけど熱意は人一倍の僕としては、真っ先に手を挙げました。
よーく聞くと、種目は「ビーチサッカー」とのこと。
この時、まあ、フットサルとさして変わらないだろうと思っていましたが、
後ほどそれが浅慮であったことを知るのでした。
舞台は移って、いよいよカンヌ。
親睦と研鑽と商談がメイン目的のカンヌですから、
ビーチサッカーもお昼休みなど、スキマ時間を使いながら行われます。
会場の真裏のビーチに会場がつくってあり、
「EURO SPORTS」というスポーツ専門チャンネルが、
冠スポンサーとして入っています。
運営がちゃんとしていて、結構、気分が上がります。
木村監督によると、日本は予選リーグで、
「エストニア、デンマーク、ベルギーと同組。これは絶対にチャンスだ!」
とのこと。勝ち抜けば、翌日の決勝リーグに進めます。
写真①まずは試合前の円陣です。
試合時間が近づき、
灼熱のビーチに、次々とカンヌ・サムライブルー(非公認)の猛者どもが
集まってきます。
初対面同士が多いので、軽い挨拶などしつつ、ウォーミングアップ。
試合は、5分-1分休憩-5分という時間設定。
5分?と、パッと聞いて余裕に聞こえるでしょうが、これがメチャ辛かった。
写真②試合前集合写真、みな頭の中でアンセムが鳴っています。
まずは、デンマーク戦。
ところがプレーして数十秒で、
「あ、熱い!足の裏が焼けそうだっ!」と叫びたくなりました。
やっている分数に関係なく、ホントに足の裏がただれるように痛いんです。
そうか、普段はビーサンで歩くような砂地で、
我々はプレーしているんだった・・・。
写真③まだこの時は余裕でした。
気づいた時には既に遅し。
やはり、ほとんどがビーチサッカー未経験者。
ボールだって、フットサルボールとは違い、大きいし、変な弾み方をするし・・・。
その経験の差がもろに出て、チームは失点を重ねて敗戦。
写真④熱い!足の裏が痛い!相手の脚が長い!
よーく見ると、デンマーク及び、対戦国の選手は、
裸足ではなく靴下のようなものを履きそこにテーピングをグルグル巻きにしています。
ちゃんと砂の熱対策を施していたわけです。
既に情報戦で負けていた・・・?
ここはフランスは、いわばアウェーのようなもの。
世界を相手にするとは、こういうことだったか(大げさ)。。。
写真⑤ デンマークはテクニシャンぞろいでした。
その後、弱小国(と勝手にこっちが思っていた)エストニア、ベルギーにも負け、
グループリーグ全敗で、ビーチサッカー・カンヌ日本代表(非公認)の戦いは
終わったのでした。
写真⑥木村監督からの総括。
試合後は、みんなで飲みに行ったり、次回への雪辱を誓ったりと、
同じ日本人同士の結束も高まり、結果に関係なく楽しめるイベントでした。
そして、このビーチサッカーの面白いところは、
驚くべきことに通常の授賞式の中で、
フィルムやダイレクトと同じように、優勝国が壇上で表彰されるんです。
今回の優勝国は・・・、何とデンマーク!しかも、3位がエストニアでした。
他の組には、ブラジルやアルゼンチンもいたのに、
実はいわゆる「死の組」にいたわけですね。いやはや何とも。
これからカンヌを目指す方で、サッカー好きなら、ぜひ参加してみてください。
そして、日本にカンヌ・ワールドカップ(非公認)優勝トロフィーを!
あ、怪我したら相当マヌケなので、そこんとこよろしく!
(つづく)