武田義史のカンヌの誘惑-①

第1話「カンヌは若いうちに行け」

カンヌラインオンズ2013が閉会してから、1カ月半。
カンヌライオンズ公式サイトのWinners & Shortlistsページも
先日閉ざさされましたが、
広告関係各社での社内報告会や関係者による
公開のカンヌセミナーが各地で開催され、
未だ”カンヌ熱”覚めやらぬ空気が漂っています。

はじめまして。武田義史と申します。
簡単に自己紹介しますと、約18年間、広告制作会社で
プロモーション領域を起点とした
コミュニケーションプランニング&プロデュースに携わり、
今年7月に広告会社に転職。
現在はインタラクティブ領域を中心に、
これからの広告コミュニケーションのあり方を模索、
実践する日々を過ごしています。

このコラムの主旨は、一度もカンヌに現地参加したことがないかた、
特に20代の若い人達に向けた“誘い”です。
というのも、私が初めてカンヌに参加したのは
2010年、38歳のとき。
初めてのカンヌに感激した一方で、
もっと早くこの世界を知っていたら人生変わっていた、と
後悔の念に駆られたことを覚えています。
英語が得意でなくても、素晴らしいエントリーは言葉だけでなく、
社会背景、文化も越えて、心を動かすものです。
それらは一見すると「日本の社会では無理」
「クライアントに採用されない」と思えるものも多数ありますが、
その根底にある“”人の心を動かし、行動を引き起こす”アイデアは、
生活者が情報にセレクティブになった日本で
コミュニケーションを用いて課題解決を行おうとしている私たちに
普遍的なヒントを与えてくれます。

これらの普遍的なアイデアの引き出しを
若い時から多くストックしていたら、
もっと質の高いアウトプットを企画プロデュースできたのでは?
ビッグアイデアが思い浮かんだのでは?と
思うことがしばしば…

また、時差ボケが解消しない中、
朝9時からキャンペーン系部門の展示や
映像系部門のスクリーニングを観賞、
セミナーやアワードセレモニーに参加、
その後夜中まで仲間と飲みながら語らうことが1週間続くとなると、
好きなこととは言え、歳をとるとフィジカル面で辛くなってくるのが
正直なところです。
気力と体力に満ち溢れ、これから自分のワークスタイルを
確立しようしているヤング層のみなさんであれば、
カンヌが与えるくれるものを100%吸収できるのでは
ないでしょうか。
これから数回に分けて、カンヌの魅力や参加方法や
現地で役立つ情報について紹介していきますが、
私の2回の経験のみでは当然狭い…ですよね。

そこで、カンヌ現地や日本で出会い、
現在も交流が続く“カンヌ仲間”から得た情報も交えて
“カンヌを愛する者たちの集合知”をもって、
みなさんをカンヌに誘いたいと思います!


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