買った大根に葉っぱがついていたらラッキーです。
さっそくつくってください。
大根とちりめんじゃこ炒めです。
葉っぱのついている大根がなくてもつくりたいときは
大根の間引き菜を買います。
私は徳島出身ですが、秋になると大根の間引き菜が出まわって
これを「おねば」と呼んでいました。
大根の「大」で「おお」です。「根」が「ね」だから
「おおねば」が「おねば」になったんですね。
古い日本語です。
古事記あたりまでさかのぼる日本語です。
下の写真が「おねば」です。
スーパーで売ってますが、その場合は「大根葉」を
たぶん「だいこんば」と読むのではないでしょうか。
下の写真が大根の間引き菜、大根葉です。
さて、大根葉を切ります。
間引き菜のときは根っこもざくざくと刻んで使います。
大根についていた葉っぱのときは葉っぱを縦横に刻みます。
大根の葉は意外と広いので
横に刻んだだけだと、箸でつまんだときに
びろ〜んとなりがちです。
刻んだら、中華鍋を熱々にしておいて胡麻油を入れて
鍋肌にくるんとなじませたら、大根葉をイッキに入れます。
ジャーッともの凄い音がしますが、大丈夫です。
大根葉からすぐに水分が出ますから焦げたりしません。
むしろ、この水分を飛ばすのがたいへんなのですよ。
ともかくジャージャージャージャーと
強気の強火で炒めまくります。
あらかた水分が飛んだら、考えていた7割くらいの醤油を差します。
ああ〜、醤油の塩分でまた大根葉から水が出た〜。
そうなんですよ、めげずにまたジャージャーがんばります。
そしてちりめんじゃこを入れて混ぜて、残りの醤油を入れて
ひとわたりジャージャーやって、出来上がりです。
醤油の分量なんて適当でいいです。味見をすればいいんです。
お好みで黒コショウ、中国山椒、唐辛子など振ります。
胡麻でもいいです。
これに使うちりめんじゃこは関西風のよく干した固いやつです。
フニャフニャの柔らかいのではありません。
そして、もし万一ひょっとして
ジャージャーやってもあまり水分が出なかったら、
大根葉がやわらかくなるまでジャージャーできないほど
水気がなかった場合はですよ、酒でも何でも足してください。
そして、ひとり暮らしで中華鍋なんかないわ、というときは
厚手の鍋なら何でもいいです。
私も昔は中華鍋のかわりにアルミの厚手鍋を使っていました。
これは簡単でたいへんおいしいお総菜です。
もちろん酒の肴にも良いものです。
それからですね、葉つきの大根を買ったら
すぐに葉っぱを切り落としてください。
葉をつけておくと大根本体からどんどん水分が抜けます。
そして、元気だった葉っぱがぐったりしてしまったときは
深水につけておくとまた元気になります。
深水ってわかるかな。
深めのボールに水を張って、根に近い部分を下にしてつけます。
あ、その前に葉っぱ全体に水をかけてやってくださいね。